2025年11月26日水曜日

ザミャーチン

ザミャーチンの「われら」は

ディストピア小説です


えっと、それは誰?
ディストピア?って何??
と色々聞きたくなってしまう

ザミャーチンはロシアの作家
ディストピアの意味は分からないけど
反対語は「ユートピア」だそうです

未来の空想社会の話
人々はプライバシーや自由を一切奪われて
徹底的に管理されている

でも 虐待されているわけでもないし
奴隷と言うほど酷い生活でもない

おとなしく言われた通りに
決められた事を守っていれば
毎日はそれなりに過ぎて行く

これはどう見ても
ソ連時代の共産党のことですよね・・・

その体制に疑問を持つ人間が現れて
反乱を試みるけど
結局 失敗して処刑される

凄く淡々と冷静に
日記のように書いてあるけど
無機質で人間味がないから
(名前もなくて番号で管理されています)
感情移入が難しいです

この内容だとソ連時代では
出版できなかったと思いますが
ザミャーチン自身は
当初 革命推進派でした

若い頃 ロシア帝国の圧政に反対して
意気揚々と革命派寄りの活動をしていた
・・・でも
理想に燃えて漕ぎ出した船の行く末が
危ないと感じ始める

方向転換? 後戻りすべき?
けれど 船が大きくなり過ぎて
自分の力ではどうにもならない

解っていながら乗り続けるか
二度と帰らない覚悟で逃げ出すか 

ザミャーチンは
一年限りの約束でフランスに渡り
そこで病気で亡くなっています
一年限りと言う事は
いずれは故郷に戻るつもりだったのかしら?

ディストピアのソ連に?

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