文庫本で再読
これから暫くは
フランス文学がマイブームです📖📕
フランス島に暮らす
若い二人の悲しい恋愛の話💧
よくよく読むと
二人には身分の差がありました
ヴィルジニーは貴族の娘で
ポールは一般人
この時代では たぶん結婚できない間柄
それでも 生まれてからずっと
互いの母親と 黒人の奴隷達と
島で仲良く 助け合って暮らしているから
いつか二人が一緒になれば良いと
誰もが思っている
そこへ ヴィルジニーの「大叔母様」から
「貴族の娘が そんな野蛮な島で
暮らしているなんてとんでもない!
パリに来なさい」
という手紙が届く
仕方なく彼女一人がパリに行くと
そこは 殺伐とした冷たい都会
大叔母様も とっても意地悪💢
ヴィルジニーは島に帰りたくてたまらない
皆が仲良く暮らす美しい島に
とうとう帰る日がやってきて
ポールも喜んで迎えに行くけど
大嵐がやってきて
ヴィルジニーの乗った船が難破してしまう
浜に打ち上げられたヴィルジニーの遺体にすがり
皆で ただ泣くばかり・・・
ざっくり書くとこういうあらすじです
後ろのあとがきを読むと
このフランス島(現モーリシャス島)は
当時フランスの植民地で
実際に調査に行った人の手記によれば
「白人は平気で奴隷を殺し
脱走した奴隷が白人を襲撃する
この殺伐とした島には何の魅力も無かった」
・・・そうで
でも 真実を書いた本は売れなかったので
島で暮らす若い男女の悲恋小説にしたら
国民に受けてベストセラーになったそう
もちろん小説はフィクションだから
話が嘘でも当たり前
でも 実際の島の名前を出して
現実と全く違う情景の話を
多くの人が読みたがると言うのは
やはり 小説からは夢をみたい
ということなのかしら
悲しい結末の話なんですけどね💧
0 件のコメント:
コメントを投稿