2025年7月9日水曜日

ボヴァリー夫人

フローベールの「ボヴァリー夫人」

外国の名作文学紹介には

よく見かける題名ですよね

そして名前から想像する通り


人妻の不倫の話です😔

この表紙からすると 香水がきつい
肉感的な有閑マダム・・・
を想像するけど

ヒロインのエマは
なんていうか…… 可愛いい🌼
少女のような面影があります

だからと言って 不貞はいけませんね~
しかも相手の男は二人です

夫が凡庸過ぎるとか
田舎暮しが退屈で嫌だとか
浮気にそんな理由は 
もってのほかだけど

一番の理由は 
このエマという女性は
「自分が誰か分かっていない」
状態なんです

自分が生きているこの人生は
自分のものではない
と、いつも感じている

では 本当の自分はどこに?

消滅するとか 探し続ける
とかではなくて

全く違う別な女の人生が
自分のものだと思い込んでいて
積極的に行動に移すんです
 
その結果が不貞行為・・・
というわけ

この小説が どうして
世界的に有名なのかと言うと
その表現方法です

とにかく細かく細か~く
状況描写がされていて
読んでいると 頭に画面が広がって
映画を見ているような気になります

エマのご主人お医者さん
確かに要領が悪くで ぱっとしない人だけど
真面目で優しい人です
なにより 奥さんのことが大好きです💓

修道院で 神への感謝と祈りを
学んでいたはずのエマなのに
何故 最も身近な人間に
感謝することが 
出来なかったんでしょうね💧

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