火事の場面だったから・・・
ゾッとして この話を思い出しました
関東大震災📙
関東大震災は
火災で亡くなった人が多かった
特に被覆廠跡地の被害
と言うことは知っていたので
その項目は それはそれは凄惨で
読んでいて冷や汗が出たけど
その次の「吉原の娼婦たちの死」も
かなり悲惨で
胸がどきどきした・・・
「前日の夜は遊客が多く
芸妓や遊女の眠りは深く
正午寸前の地震発生時には
まだ静まり返っていた」
関東大震災の火事は
各家庭での調理の火が延焼して
と、資料には書いてあるけど
この吉原は時間軸が違って
誰も煮炊きをしていなかった
大きな揺れで起こされて
驚いている間もなく
火に巻かれてしまう💥
それ以前、明治時代の吉原の火事は
揮発油で拭いた襦袢に
火鉢の火が燃え移ったからと
書いてありました
(ベンジン)のようなものですよね
着物の染み抜きに使う
その時も
揮発油で拭いたばかりの襦袢を
着ていた女性もいたかもしれない
衣類にも 髪油を塗った頭髪にも
どんどん火が燃え移って・・・
その場から逃げたくても
外に出たことがない彼女達は
方向感覚がなく
何処へ行けば良いか解らない
熱い熱いと叫びながら
池に飛び込むことしか出来なかった💧
📙
それほど厚くない文庫本なのに
読み終わった後の疲労感が半端ない
でも ページをめくる手は止まらない
作者、吉村昭の両親は
実際に関東大震災に遭遇していて
両親から聞いた人心の混乱に戦慄し
この本を書いたと
あとがきにありました
一番伝えたかったのは
「災害時における人間の恐怖」だったと
その通りの本でした
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