ロシア文学「銀の時代」
アフマトーヴァの詩集です
薄くて白い小さめの本
『レクイエム』
アフマートヴァの元夫は銃殺され 息子のレフも逮捕された 友人の詩人もまた、命を落とした
なぜ彼らは死んだのか? 誰が彼らを殺したのか? その答えは、紙に書き記すことさえできない。
「この事を書くことが出来ますか?」 同じ境遇の女性に聞かれて 「できますとも」と答えたけど どの紙にも書き残せない
文字を使って表現できない詩人は、 詩句をただ 心の中に刻み込むしかなかった
悲しいというより 静か 「泣き叫ぶ」と書いてあるのに 何も聞こえない ただただ静かに言葉が並んでいます
絶望は音が無いのかもしれない
「銀の時代」という言葉は、 金よりも劣るような印象があるけど
この時代の背景を 詩人を 言葉を いつまでも忘れないで磨いていれば 静かに光り続けると思う
本物の銀のように

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