秋はどこへ行ったの???🍁🍁
でも「読書の秋」なので カフカの「変身」
読むのは2回目です
2度読んだくらいでは 分からないけど
最後に家族が
グレーゴルの死によって救われる
・・・この展開になるために
忌み嫌われる「虫」である必要があったのかも
変身する前日までは
グレーゴルが一家を支えていた
やりたくもないセールスマンの仕事をして
身体と神経をすり減らして
両親と妹はグレーゴルの給料で生活している
だから皆 この息子を兄を
優しく大切にしていた
ところが虫になって その扱いは180度変わる
外に出ないように閉じ込めて
与える食べものは腐った残飯
(これは実際 虫にとってご馳走で
グレーゴルは満足したのだけど)
破産してから働かなくなった父親
健康上の理由で働けない母親
バイオリンが得意で働かない妹
自分が稼がなければ一家全滅と思っていたけど
実際は ある程度の蓄えはあって
グレーゴルは知らされていなかっただけ
彼は 父親が破産して丸裸になったと信じていた
だから毎日全力で働いていた
持って帰ったお金を見せると
家族は皆 驚いたり喜んだりした
でも やがて
金を受け取る側の感謝と
投げ出す側の気前の良さに
気持ちがこもったという感じは無くなっていった
そう それが全部当たり前になっていたから
グレーゴルが虫になって働けなくなっても
今までの労をねぎらうなんて思わない
むしろ こんな気味悪いモノのせいで
一家はまともな生活も引っ越しもできない
あんなモノは
早く消えてしまえば良いと思い始める
グレゴールは虫になっても
家族のことを色々心配しているのに
家族は血も涙もなく とても冷たい
それはきっと相手の姿が虫だから・・・
もし虫ではなくて犬や猫だったら
頭をなでたり瞳を見て話しかけたり
今までのことを思い出して
涙ながらに反省するような気がします
でも 一瞬も見たくない姿形をした虫だから・・・
一家はグレーゴルの給料が無くなったので
それぞれ仕事先を見つけます
そしてグレーゴルの死によって
清々しいほどに解放されます
グレーゴルも自分が消えていくことには
全く未練も抵抗も無くて
そのきっかけを作った父親に
恨み言も言わずに死んでいくのだけど・・・
これは ハッピーエンドなのかしら?
2回読んだだけでは やはり分からないです
3回目はたぶん無いと思うけど
📗

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