2025年10月20日月曜日

読書について

哲学者ショーペンハウエルの

「読書について」を読むと

凄く懐かしい一文が飛び込んできました




良書を読むための条件は
悪書を読まぬことである

「少年少女世界名作文学」の
カバーの見返しに同じ文があったんです💕

当時は「悪書」の意味が分からず
漫画や黒魔術(?)の本かと思っていました
が、これを読むと

悪書とは 
多数の読者が その都度
むさぼり読むもの
大騒動を起こし増版を重ねるような
政治的、宗教的な宣伝
パンフレット、小説や詩
つまり せいぜい
寿命が一年程度の出版物
・・・
寿命が短い書物といえば週刊誌ですね

発売された途端に大騒ぎになる
というより
あえて大騒ぎを狙った記事が
毎回 載っています

実際にこの方は
ジャーナリストが嫌いだったらしく
「著作と文体」という話に

低劣な著作家の大多数は、
新刊以外読もうとしない民衆の
愚かさだけを頼りに生きている
ジャーナリストをドイツ語に訳すと
「日給取り」である

痛烈に批判しています💦
そして悪書が何故いけないのか

読書は他人に
ものを考えてもらうことだから
他人の考えた過程を
反復的にたどることだから

読書にいそしむ我々の頭は
他人の思想の運動場に過ぎないから

なるほど

不安を煽る噂や 度を過ぎた批判
他人の不幸な話の本を読めば
そう言う思考に
頭の中が染まってしまう 

それ すごく分かります

でも そう言う話って
人を惹きつけてしまうものも
事実なんですけどね


この本の表紙には
多読は自分でものを
考えなくなるからいけない事・・・
のように書いてありますが

中身は
悪い本は読まない方が良い
と言うことでした

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