2025年3月19日水曜日

異邦人

カミュの「異邦人」を読むのは人生2回目

今回 課題図書だったので再び挑戦しました

初めて読んだのは高校生の時

その時の感想は「さっぱり解らない😖」で

途中で投げ出してしまった💦

とにかく私は 

有名な冒頭の言葉が苦手だったんです


今日、ママンが死んだ。
もしかすると昨日かも知れないが私にはわからない。

いきなり始まるこの文章
「ママン」が 妙に「おフランス」
のような雰囲気を出しているのに
読んでいて感じるのは暑い太陽
🌞
浜辺なのに 砂漠のようなギラギラした太陽
汗が止まらず のども渇いて
文字を追いながら 木陰を探したくなる
🌞🌞

フランスの海岸って こんな風なの???
と思っていたけど 
ここはアフリカ大陸のアルジェリア

この時フランスの植民地でした
カミュもまた そこの出身

フランス人にとっては
自分の国なのにまるで外国
肌の色も宗教も違う人達が住んでいる

元から住む人達にとっても ここは外国
いきなりやって来た白い肌の人達に支配される

こんな複雑な背景 高校生の時は
さっぱり無知で
今やっと頭に入れて もう一度読むと
主人公ムルソーに少し近づいた気がする

母親が死んでも泣かないことや
葬式の直後に遊んでいたことで
ムルソーは「冷淡な異常者」のように言われる

更に 
殺人の理由を「太陽のせい」と言ったことで
死刑判決が下ってしまう

彼は 信仰も友情も愛情も
一切必要としていない

それでも 母親がいれば
そこは自分のいる場所だと思うこともできたけど

もはや その理由がない

フランスでもない アフリカでもない
親もいない
自分の行動は全て異常と思われる
そんな場所にいる自分は ただの異邦人
・・・
異邦人という言葉の意味の中には
「外国人」「よそ者」以外に
「宗教が違う」という意味があるらしくて
この部分は 結構重要のような気がします

そして そこが日本人には解りにくい
📕

0 件のコメント:

コメントを投稿