この人の書いた「怪物」という話が
とても印象に残ったので
代表作を読んでみました
格好良い勇敢な戦い憧れて
志願兵になった青年の話
この戦争は南北戦争
主人公のヘンリーは母親が止めるのも聞かず
北軍兵士に志願する
でも すぐに戦闘が始まるわけでなく
重い背嚢を背負って歩いて歩いて
移動に次ぐ移動の毎日
戦場がどうなっているのか
分からないまま疲れ果て
しかも野ざらしにされた死体を見つけて
後悔し始めた頃
突然のように自分の場所が戦場になる
今まで前進していたはずなのに
皆が一斉に後方に走る
誰の命令なのか どうしてなのか
さっぱり分からないけど
止まったり倒れたりしたら
確実に後ろの兵士達に踏み潰される
あるいは
すぐ後は もう敵かもしれない
戦争は こちらから向かってるときは
武者震いするほど
自分の勇気を感じるのに
背を向けた途端に
ぞっとするだけの恐怖に変わる
怖くて怖くて たまらない
戦闘が終わり 気が付けば
周りの兵士は深い傷を負っていた
足を引きずりながら
あるいは 四肢の一部を失った姿で
仲間に支えられて
頭からも 顔からも血を流しながら
ひとかたまりになって部隊に帰る
死期を悟ったものは
列から離れて野原で倒れる
皆の邪魔にならないように
血だらけの兵士の一人が何気なく言った
「大変な戦闘だったね・・・
君はどこを撃たれたんだい?」
ヘンリーは言葉に詰まってしまう
どこも怪我をしていないから
赤い勲章と言うのは
戦争で受けた傷のことです
流れた血が勇気の勲章
自分には勇気が無い
まるで そう決められたようで
青年はいたたまれない
自分も欲しい「赤い勲章」
でなければ ここにいられない
送りだす時 お母さんが
「どんな時でも自分を守れ
たとえ逃げ出しても命を守れ」
と 泣きながら言っていたのに
この後 青年が
精神的に成長していく姿が描かれますが
南北戦争は北軍が勝ったんですよね
どんなに深い傷を負っても
結果的に勝利側にいれば
自分の流した血は無駄ではなく
まさに勇気の勲章になるでしょうけど
南軍の兵士も かなり深手を負ってます
でも 結局は負けてしまい
挙句の果てに
「正義が勝った」なんて言われたら
流れた血は 何のためだったんでしょうか
南軍にも若い兵士がいて
自分たちが正義だと信じていたのに
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