2025年9月4日木曜日

クレーヴの奥方

フランス文学概論という本の

読むべき本に取り上げられていたので

図書館で読んでみました

「クレーヴの奥方」

題名から中年女性を想像してしまったけど
主人公の女性は 
まだ16歳の女の子👧

人目を引く程の美少女だったから
宮殿でクレーヴ公に見染められて
めでたく結婚
「クレーヴの奥方」となる

彼女は妻としての義務は果たすけど
夫に恋愛感情は持っていなかった

夫だけでなく 生まれてから一度も
誰にも恋をしたことがない

ところが ある日 とてもハンサムな
ヌムール公に出会ってしまい
恋に落ちてしまう

美貌の彼女だから 相手も当然気に入って
たちまち相思相愛に💕💕

でも 貞節は守るんですよ 頑なに
それは当然 人妻ですから 

なのに なのに
夫以外の男を好きだという事実を
自分から喋ってしまう💢

誰に?
なんと 夫に!!

こんな風に書くと 
幼稚で浅はかな女の行動のようですが
ここに至るまで
ものすごく細かく丁寧に
心理描写がされています

告白を受けた夫はショックで
猜疑心と嫉妬の塊のようになって
病気になってしまいます

実際に不貞行為はないのに
妻の事が信じられず 苦しむんです
💦💦

正直に話すのが
何でも正しい事なんでしょうか?

例え クレーヴ公が 
そうして欲しいと言ったとしても
(この人にはきっと受け止められない)
と想像できるような残酷な真実は
隠し通すべきだと思いますけどね
・・・
ただ まだ若いクレーヴの奥方
10代の結婚が当たり前の時代だとしても 
初めての恋愛感情に 自分自身が動揺し過ぎて
そこまでの配慮が出来なかった
📖

図書館で さっと読んでしまったからか
内容のせいかは分かりませんが
心情的に入り込める話ではなかったです

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